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遠州の生花は、円相と天地人の理念をもとに「曲・質・時」の内容をととのえて自然の理想美を求めてきましたが、その姿は時代とともに多少とも変化せざるを得ないのが自然といえます。
もちろん、これまでの生花を否定するものではありません。それだけでは満足しがたいほど多面的になった現代の要求に、生花という枠組みの中で答えようとするのが、いわば新生花の考え方です。
新生花は古典生花が持っている役枝の変化の面白さを充分に理解し、自分の中で再度組み立てます。

   
   
 

今、まさに枯れはてる一瞬の輝き、紅葉の持つ美しさは、言葉には表せない美しさと、切なさがあります。
秋深く紅葉物が出回るとき、生け手の私達の心を揺さぶるものがあります。

 
   
寒桜を、内胴流し風に勢いよく振り出し、枝先を吹き返しの枝のように立ち上がらせています。桜の枝が流しとなり線を強調していますので、真の部分にさつますぎをしっかりとすえています。このさつますぎは、整理のしにくいものですが、このような花材はあまり持ち味をころさないようにだんだんに、無造作に扱うことも時には大切になってきます。形や風情の異なったものが作り出す作品は変化があって楽しめます。

   
     

新生花は数種類の花材をとりあわせていけますが、それぞれの花材の持ち味を生かさなければならないということで、花材のとりあわせが大切になってきます。
静から動へと移る瞬間に快い動きを感じるもので、動きっぱなしの作品というものは非常に不安定で、また、軽薄な印象を与えるものです。もちろん動きだけで構成する作品も考えられます。また、あえてそのような感覚の花材をとりあわせるといういうのも、1つの面白さが感じられるものです。
バランスを充分にとりながら、安定した中の動きやはかなさを出す、ということが遠州のいけばなの根本思想になっていますので、外側にウェイトがかかりすぎたような場合、内側のどのあたりでそれを補うのか、違った形のものを出しながら、それでいてバランスをとる方法を考えていかなければなりません。

   
  上段の流し、かぶり、落としといわれる枝使いを頭に入れ、寒桜の多数の枝ぶりをあまり落とす事をせず、左右へも広がりを持たしながら使っています。
古典生花では出来ない枝使いです。
 
                           
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