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■変格花矩、曲いけについて
■薬研配り、くさび撓め
             
 
 



遠州では、生花を「しょうか」と呼び、天の枝を「真」、人の枝を「行」、地の枝を「留」と名づけている。花体(花型)はこの真、行、留を骨子にして形づくられるが、さらに必要な枝が加わって、役枝の数、つまり「段矩」が発展、いろいろな花体が展開される。

真(天)、行(人)、留(地)の三枝に真添(日)肩(月)内胴(星)、小隅(辰)の四枝を加えた七本の役枝による構成を七段の花体と言い、さらに外胴(乾)、留真(坤)の二枝を加えた九本の役枝による構成を九段の花体と言う。遠州では、この七段と九段の花体を基本花型として、花型修得の第一課にすえている。

なお、真(天)と留(地)だけで溝成される花が二段の花体、真(天)、行(人)、留(地)の三本だけで構成される花が三段の花体、真、行、留に真添(日)と肩(月)を加えて構成される花が五段の花体である。段拒はさらに十一段、十三段、十五段のように発展する。

役枝はすべて花器(寸度)の寸法の二倍を直径とする円(円相)を基準にしてきめられる。寸度の寸法の二倍を直径とする円を花器の上に想定したとき、真は弧を描いて立ち伸び、先端が円を突き抜ける。真添と肩はそれぞれ真に沿って前と後ろに働く。行は真の湾曲する側の前隅へ、留は行とは反対側の前隅に振り出されて、それぞれ円内におさまる。小隅は行の側の後ろ、内胴は留の側の後ろ隅に振り込まれて、それぞれ円内におさまる。

生花の花体は、流し枝の数や形態上の変化によって真、行、草の三態に分けられる。真の花体は正格花矩とも言い、真を除くすべての花枝が円の内におさまる形を言う。行の花体は変格花矩とも言い、真流し、真添流し、肩流し、内胴流し、行流し、留流しなどのように、真を除く役枝の一つが曲を描いて円の外にはみ出す形を言う。草の花体は破格花矩とも言い、複数の役枝が円外にはみ出して働く形を言う。補天格、助他格、富士流し、観世流しなどの曲いけや掛けいけ、釣りいけなども草の花体となる。

また、本勝手(右勝手)、右の花と逆勝手(左勝手)、左の花の別があり、豊かな曲線美による流麗で派手やかな花風が、遠州の生花を著しく待徴づける。


  ━━━読み方━━━
真(天)─しん  行(人)─ぎょう  留(地)─とめ
真添(日)─しんぞえ(じつ) 肩(月)─かた(げつ) 
内胴(星)─うちどう(せい)  小隅(辰)─こすみ(しん) 
外胴(乾)─そとどう(けん)  留真(坤)─とめしん(こん) 
寸度─ずんど  正格花矩─せいかくかく 変格花矩─へんかくかく
破格花矩─はかくかく 補天格─ほてんかく
助他格─じょたかく 観世流し─かんぜながし
段矩─だんく


                         
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