「遠州」の花形⑦-自由花

いけばなを作品として構成するとき、組み立てる構成を要素をみつけ出し、その形、空間、動きなどの特性をとらえていかなけれぱなりません。そしてその構成要素とは、つきつめていくと点・線・面の三要素に集約されています。ここでは、花材要素を点・線・面におきかえ、おのおのの空間的感覚の特性を分解し、あらためて組み立て直すことを考えていきたいと思います。

位置を示す点が連なってできる線は方向性を表わし、線が集約されて面を形成し、形の性格を考えながら量的なバランスをとっていきます。つまり、点から線、面への要素の変化に、その性格の特徴のさまざまな空間的感覚を見せ、花材要素に還元し直して視覚的に、より的確有効にイメージを伝達できる作品をつくり出す方法を考えていきたいと思います。